

フルートのバッグが作りたくてお店を訪ねた私。「バッグ類は小物を作って基礎的なことを学んでからでないと難しいですよ。でも、教室のほうも今はいっぱいで、空きがないんですよね。」と先生。一度始めたら長く続ける生徒さんが多いので、なかなか空きが出ないそうです。(そっか~そんな簡単じゃないよな~)と私、ガックリ↓。でも、小さなお店に飾られたパネルやバッグや小物類は、革の自然な表情を生かした私好みの作品ばかり。習うならココしかない。その日は申し込みだけして帰りました。
それからだいぶ月日が経って、そんなことも忘れかけていたある日、教室に空きがでたとの連絡。体調もあまりよくないときだったので迷ったけど、このチャンスを逃したら・・と、思い切って通うことにしました。でも、行ってよかった~革クラフトの楽しいこと楽しいこと。布と違ってやり直しはききません。一つ一つの工程を最初から緻密に考えて丁寧に作業。だからこそ、完成したときの喜びは格別です。いろいろな小物を作る基礎コース終了まで1年ほどかかりましたが、いろんなテクニックや工程を取り入れた、よく考えられたカリキュラムで納得でした。これを経て初めて、自分の作りたいものを作れるんです。生徒一人一人がそれぞれ好きなものを作るのを、一人の先生が指導するって、タイヘンなことですよね。生徒は身の程知らずなモノを作りたがるし(特に私)。でも、先生はダメとか無理とか言わないんです。「生徒さんのほうが、意外と難しいのや面白い作品を作っちゃったりするんですよね~」と、いろいろチャレンジさせてくれるんです。絵や参考写真で「こんなのを作りたいんです」と希望を伝えると、まず型紙作り。それから床革で試作品を作り、微調整して本革で本番。一つ一つの工程が後の仕上がりに影響してくるので、手が抜けません。接着のボンドは扱いが厄介だし、「コバ磨き」という革の断面を磨く作業が、地味ながら難しい。手をかければかけただけ、仕上がりに差が出ます。
先生は「職人」という言葉がピッタリ。写真のような「レザーカービング」と手縫い作品が中心のクラフトマンです。ベルトやバッグにカービングを施している作品をたくさん見ましたが、その繊細なレリーフの美しいこと。陰影の奥深さにうっとりしてしまいます。工具へのこだわりもスゴイ。日々の手入れはもちろん、売っていない工具は自分で作っちゃうんだから。効率よく作業ができて、使いやすくて・・・そんな道具を使えば仕上がりも美しくなるんですね。先生オリジナルの道具、たくさんあります。そして、毎日の工具の手入れも怠らない。あたりまえのことだけど、切れない包丁も研ぐのがめんどうだからそのまま使ってしまったり・・・これがけっこう素人には難しいんです。革包丁の研ぎ方も基礎コースにしっかり含まれていました。モノ作りには道具がいかに大事かということを教わりました。
お店をのぞいてみてください。ステキな革製品がたくさん。材料・道具も充実しています。詳しくはリンク先のHPをどうぞ。先生のこだわりの一端が見えます。
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あれは、すごいです!
楽器って、高価なだけにケースにまで手が回らないこともあるんですよね・・・。大型になればなるほど・・・。丈夫じゃないと困るし。大体が、オシャレなのが少なすぎる!
いいなぁ!楽器持ちながらオシャレも出来て~!
でもそういえば、mayuiさんに作ってもらった皮の飾りは、ファゴットのでかいケースを華やかにしてくれてマシタ!ありがとう♪
mayuiちゃんの引越しを聞いたショックや、mayuiちゃんが引っ越すからいろいろで、これを見せてもらうことが出来なかったーッ
カメラケースやバッグは見せてもらった。すごくよかね♪ほんとにmayuiちゃんは極める人ですわ。